好きなライトノベルを投票しよう!! 2011年上期投票

なんかまた〆切当日に存在を知ってしまった。ゆえに投票せざる得ない。
ネットのサービスは入ってもほとんど使わないことが多いけど、はてなはダイアリーやらスターやらでID取った甲斐がある程度には使ってる気がする。善き哉善き哉。
そして対象作を半分以上積んでいるという事実に関してはもう諦めてる。そろそろ詰ん読の世界が近づきつつあるな。

神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)

【11上期ラノベ投票/9784048702720】
今もっとも脂の乗ったシリーズの一つ。
まず、この作品は多作な著者の中でも最古参にあたる作品で、たびたび年月による著者の心境の変化が反映されている小説でもある。
特に顕著なのが1〜4巻で、

1〜2巻:
著者がまだ黒いといわれていた時期の作品。実際黒く、何より毒があった。
1巻は掛け値なしの良作。2巻は、まあ。
3巻:
2巻から一年が空き、その間にピアノソナタの執筆と池袋組加入により著者自身の毒が浄化され、白くなる。
1巻が持っていた輝きはきれいさっぱり無くなり凡作に落ちる。
4巻:
3巻からさらに1年が空き、ピアノソナタ完結。その後新作を書くつもりだった筆者に編集が提案したことによりメモ帳が再び日の目を見る。
著者が失ったものを自覚し、作家として培われた技量がそれを補填した、1巻とはまた異なる掛け値なしの良作。

そして以後の巻は4巻の路線を踏襲し、名実ともに著者の看板作品となるに至った。
まあ何が言いたいかというとメモ帳のことがまったく頭に無かった著者に『メモ帳4巻という線も考えておいて』といった編集は超偉い。電撃の編集は三木氏だけじゃないんだよ、湯浅氏とかも居るんだよ。
そしてこの話は最新刊と何の関係もなかった。なぜだ。
まあとにかく、自分はメモ帳信者だからしょうがない。だってNEETなんだぜ?


【11上期ラノベ投票/9784048705288】
タイトル詐欺指数が上昇する一方のシリーズ。
3、4巻ともはや完全にSEの領分から離れた仕事と化している気がするが、その結果作者の持ち味が活かされ、面白さが増してきているので結果オーライ。
最終巻のサブタイトルには『社長代行』という文字が含まれると確信していますとも。ええ。


【11上期ラノベ投票/9784047272224】
足掛け5年、15冊にわたったシリーズの有終の美を飾った一作。
個人的には本編以来の充実した出来栄えだったが、この作品、ひいては『作家と編集』というテーマは、出来れば文学少女としてではなく新シリーズとして出してほしかった。
編集が人妻なのは構わないが、その編集が天野遠子ではヒロインの役目を果たせないので、この作品は単巻で完結する以外の可能性がはじめから無かった。そのことが残念でならない。


空色パンデミック4 (ファミ通文庫)

空色パンデミック4 (ファミ通文庫)

【11上期ラノベ投票/9784047271333】
まさかこの10年代の先陣を担うシリーズがこんな凡作で打ち切りなんて酷過ぎる結末はないと信じたいんだけど奥付の刷数を同期と比較するとアレでソレだしうわあああああ。
とっととアニメ化しておけばこんなことにはならなかったものを……。
はやく、はやく『ドッキリ!』の看板をここに!